ゴルフグリップ握り方【10フィンガーグリップ】

グリップの重さや太さで飛距離や安定感にも違いがある

10フィンガーグリップとは

10フィンガーグリップ (テンフィンガーグリップ) とは、読んで字の如く両手10本の指をすべて使ってグリップを握ることを指し、別名でベースボールグリップとも言います。

10本の指をすべて使うことによって握る力が増し、ボールの飛距離を伸ばす効果も期待できるでしょう。近年はゴルフ人口が大幅に増えており、子どもや若い女性にも深く親しまれるようになりました。また、シニア世代の方々も気分転換や健康維持を目的としてゴルフを楽しむ人が増えています。

10フィンガーグリップは、手の力が弱い高齢の方や子どもや女性、手のひらが小さい方に適しています。10フィンガーグリップで握る手順は、オーバーラッピンググリップと同様に、左手の甲のこぶしの山が2個半くらい見えるように握り、グリップの先端は15ミリから20ミリ程度のスペースを取ります。

左手の5本の指でグリップを握った状態で、左手の位置から隙間が空かないように右手の5本の指で握ります。

グリップの重さと太さについて

これまでグリップの握り方について3つの方法をお伝えしましたが、グリップの重さや太さによっても飛距離に違いが出てくることをご存知でしょうか。そこで、グリップの重さと太さについて詳しくご説明しましょう。

一般的にグリップの太さ (内径) はM58・M60・M62の3つのタイプに分かれています。「M60」の「M」とは英語で「Mens」、つまり男性のことを表します。「60」とはグリップの内径が0.6インチのことを指します。女性用のグリップのサイズは「L」と数字で表し、女性用の0.6インチの場合は「L60」となります。グリップの太さ (内径) のサイズが変わると、それにともなって重さも変わります。

グリップの標準的な重さは50g前後ですが、もっとも軽量なタイプだと20g台、もっとも重いもので80g台のものもあります。グリップの重量が軽ければ良いというものではなく、適度な重さは必要です。

スイングの安定感やコントロールの良さ、飛距離を伸ばすために、グリップの重量や太さについてどのタイプが適しているのか、人それぞれ違いがあります。